つる草が壁一面にはびこっている

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だいたいにおいて函館のシャシンです。
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■ カシワの林を抜けて
2007年 06月 20日 |


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石狩浜に沿ってずーっと続く,日本最大のカシワの防風林。樽川墓地を通り越し,新川の河口がもうすぐというところに,その道はある。非常に,地味な道筋だ。
徒歩で,空がみどりの道を進む。
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カシワといえば,柏餅の葉っぱ,ということになるかな。
大きさがあって,葉に厚みがあって確かにちょうどいい。他の葉っぱで何か代わりになるものはあるか,とかんがえても,ちょっとない。と思ったら,カシワが自生しておらず,その葉っぱが入手しづらい地方では,他の葉っぱで代用することもあるようだ。
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カシワの葉っぱは,大きくて厚みがあるので,防風林にはちょうどいい。
加えて,カシワと言えば,冬でも葉っぱが落ちずに,枯れたままずっとついているというのが特徴。冬の石狩を走ると,カシワだけ茶色い葉っぱをつけたままなので,とても目立つ。樹木の名前を覚えるのがニガテなワタシでも,カシワについてはすぐ覚えられた。
カラカラに枯れているとは言え,冬でも葉っぱがついているのは防風林として,さらに都合がいい。
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葉っぱが落ちないのは,葉を落とすことによって,その断面から塩分が入らないように,枯葉で「ふた」をしているようなものだという。春になって新しい葉が出るときに,交代とばかりにやっと枯葉が落ちる。塩分に強いカシワは,海岸防風林として,ますますちょうど良い。
天然のカシワ林は,そういうわけで昔から守られてきた。
また,葉を落とさないということから,子孫が途切れずに続くという縁起物として,こどもの日の柏餅に使われるようになったんだとか。
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道は湿っている。ワダチは,それほど深くない。下草はほとんどが笹で,まだ道を塞ぐような育ち方ではない。カシワの木がなければ,ここは笹の海といった感じで,植物相は割と単純に見える。
静かである。
上を見れば,みどりのライトのように若い葉っぱがさらさら輝き,視線を深くとると,何もかも止まったような静かで鈍いみどり色が広がる。
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全行程の約3パーセントに,不法投棄を禁止する古い看板がある。同時に,約7パーセントの道端に,不法投棄されたゴミがある。廃車は,見えただけで3台あった。写真は撮ったけど,載せる気にはちょっとならない。


さて,ほぼ直線のこの道をずーっと進んでいくと,石狩湾に出るはずだ。
片道,1キロ弱といったところ。
林は突然切れる。
ぱっと明るくなり,波の音が響くが,まだ海は見えない。
ハナマス,ハマヒルガオ,ハマエンドウなどが自生している砂丘を越えて行く。
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廃車(カローラとギャラン)や廃物の不法投棄がここにもある。ただ,「こなれ始めている」ことも確かではある。RV車やバギーのタイヤ跡もある。しかし,一気にすがすがしい。
手稲や朝里の山々が見える。
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到着。まったくすがすがしい。小樽(朝里)方向の眺め。
少し休憩する。
ふと見ると,石狩方向のすぐ近くにRV車が2台いる。
お決まりの,テーブルとキャプテンチェア。少し,あ~あ,という気分になる。
きっと,この道か砂浜沿いにやってきたんだろうな。
カシワの林に戻りましょう。
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海沿いのみどり色地帯がカシワの林です。30キロ近く続いています。
つくづく,不法投棄や無謀な侵入はやめてもらいたいです。
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