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小樽徘徊
2007年 12月 12日
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ポコさんと小樽に行きました。写真を撮ってきました。
日曜日らしく,シンとしています。
時折も釣り人が目に付くくらい。
Vessel Type :원양 어선(遠洋漁業)
Owner Flag :RUSSIAN FEDERATION
Vessel Flag :BELIZE(中米はカリブ海に面した国)
・・・韓国の遠洋漁業船でベリーズ船籍でロシア人が持ち主(?)なのか。イマイチ船のことはわかりません。
WAVE MERCURY LONDON と書いてある。船尾方向からの眺め。
調べてみると,大成町-奥尻島あたりで海底ケーブルの移設があるらしいですな。
夜に見ると,余計におどろおどろしい感じですね。
小林多喜二の小説「工場細胞」の舞台になっちゃった会社ですね。
(いかにもなタイトルです)
読んで読めない量ではないし(中篇というところ),けっこう面白いのでコチラをどうぞ。
市(まち)の人は「H・S工場」を「H・S王国」とか、「Yのフォード」と呼んでいる。――若い職工は帰るときには、ナッパ服を脱(ぬ)いで、金ボタンのついた襟(えり)の低い学生服と換えた。中年の職工や職長(おやじ)はワイシャツを着て、それにネクタイをしめた。――Y駅のプラットフォームにある「近郊名所案内」には「H・S工場、――約十八町」と書かれている。
Y市は港町の関係上、海陸連絡の運輸労働者――浜人足、仲仕が圧倒的に多かった。朝鮮人がその三割をしめている。それで「労働者」と云えば、Yではそれ等を指していた。彼等はその殆んどが半自由労働者なので、どれも惨(みじ)めな生活をしていた。「H・S工場」の職工はそれで自分等が「労働者」であると云われるのを嫌った。――「H・S工場」に勤めていると云えば、それはそれだけで、近所への一つの「誇り」にさえなっていたのだ。
by plaster_er
| 2007-12-12 15:27
| 道 とことこぶーん
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