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つる草が壁一面にはびこっている

plaster.exblog.jp
だいたいにおいて函館のシャシンです。
by plaster_er
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■ 小樽徘徊
2007年 12月 12日 |


ポコさんと小樽に行きました。写真を撮ってきました。
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ワタシ,普通の格好をしていったつもりだったんですが,何か異常に寒く感じられ,ブルブル震えてました。その後熱を出し,夜勤やってフラフラになり,今もくらくらします。
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この辺は埠頭の穀物サイロのあるあたり。
日曜日らしく,シンとしています。
時折も釣り人が目に付くくらい。
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もうISO800とかじゃないと,震えて駄目です。
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ポコさんと船。
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艦尾にベリーズ国旗あり。
Vessel Type :원양 어선(遠洋漁業)
Owner Flag :RUSSIAN FEDERATION
Vessel Flag :BELIZE(中米はカリブ海に面した国)
・・・韓国の遠洋漁業船でベリーズ船籍でロシア人が持ち主(?)なのか。イマイチ船のことはわかりません。
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ビカビカに光るこの船は,海底ケーブルの敷設専用船。
WAVE MERCURY LONDON と書いてある。船尾方向からの眺め。
調べてみると,大成町-奥尻島あたりで海底ケーブルの移設があるらしいですな。
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稲穂町の蛍光灯通り。寒い。
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北海製罐の工場。運河沿いに建っています。
夜に見ると,余計におどろおどろしい感じですね。
小林多喜二の小説「工場細胞」の舞台になっちゃった会社ですね。
(いかにもなタイトルです)
読んで読めない量ではないし(中篇というところ),けっこう面白いのでコチラをどうぞ。
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「H・S製罐会社」は運河に臨んでいた。――Y港の西寄りは鉄道省の埋立地になって居り、その一帯に運河が鑿(ほ)られている。運河の水は油や煤煙を浮かべたまゝ澱(よど)んでいた。発動機船や鰈(かれい)のような平らべったい艀(はしけ)が、水門の橋梁の下をくゞって、運河を出たり入ったりする。――「H・S工場」はその一角に超弩級艦のような灰色の図体を据えていた。それは全く軍艦を思わせた。罐は製品倉庫から運河の岸壁で、そのまゝ荷役が出来るようになっていた。
 市(まち)の人は「H・S工場」を「H・S王国」とか、「Yのフォード」と呼んでいる。――若い職工は帰るときには、ナッパ服を脱(ぬ)いで、金ボタンのついた襟(えり)の低い学生服と換えた。中年の職工や職長(おやじ)はワイシャツを着て、それにネクタイをしめた。――Y駅のプラットフォームにある「近郊名所案内」には「H・S工場、――約十八町」と書かれている。
 Y市は港町の関係上、海陸連絡の運輸労働者――浜人足、仲仕が圧倒的に多かった。朝鮮人がその三割をしめている。それで「労働者」と云えば、Yではそれ等を指していた。彼等はその殆んどが半自由労働者なので、どれも惨(みじ)めな生活をしていた。「H・S工場」の職工はそれで自分等が「労働者」であると云われるのを嫌った。――「H・S工場」に勤めていると云えば、それはそれだけで、近所への一つの「誇り」にさえなっていたのだ。