つる草が壁一面にはびこっている

plaster.exblog.jp
だいたいにおいて函館のシャシンです。
by plaster_er
プロフィールを見る
画像一覧
Top ;Log-in
■ 上ノ国の風車
2009年 03月 28日 |
a0062697_21544253.jpg
上ノ国町にある三菱重工(珍しく国産)の500Kw風車。
平成10年11月に完成した古株風車。
同じものが2基あり、1基はカットイン前だったのか停まっていた(そのうち回りだした)。
支柱高57m、ローター直径38m。設備利用率は好成績で、2007年度で25.7パーセント。
発電電力は全量をいったん北電に売り、近くのあわび養殖場(栽培漁業組合センター)が北電から電力を購入して稼動している。養殖場で使用するのは発電量の3分の1程度というから、残りを売電しているのと結局は同じことになる。
あわびの養殖には、海水の循環装置の他に、夏でも冬でも成長に適した水温(18度)に保たなければならず、ヒーターや冷却機が必要ということだ。
うーむ。ただアワビ食べたとしても(まあ滅多に食べはしませんが)、実際は電力の塊みたいなものだったのだなあ。

※ カットアウト : 風車が利用可能な動力を生む最大の風速(これ以上の風だと、風車が壊れるかも知れないので停止させる)
※ カットイン : 風車が利用可能な動力を生む最小の風速(これ以下の風だと、風車は回らずただの鉄塔になってしまう)
この上ノ国の風車は、カットイン風速3m/s、カットアウト風速25m/s。3mから25mの間だけ風車は回る、ということです。
カットインについては低風速域風車の開発が進められていて、より弱い風の地域で風車を建てるためにも必要な技術です。
カットアウトは、台風などの際に風車を守るために回転を停止させる機能です。
暴風時に失速するような形状にブレードの形を変えたり、あらかじめ失速するような翼断面のブレードにすることでカットアウトを行う方式をストール制御、ブレードの角度を可変式にし、その角度を風の流れと平行にすることで揚力(回転力)をゼロにして停めるやり方をピッチ制御といいます。
年にほとんどないような強風に合わせて、支柱やブレードの強度、ギアや発電機などの性能のマージンを取るとすれば、ほとんど風車なんてものは採算が取れないような代物になってしまうでしょう。
だったら停めてしまえ、という発想の方がやっぱり合理的です。