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つる草が壁一面にはびこっている

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だいたいにおいて函館のシャシンです。
by plaster_er
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■ こんにちはアン
2009年 09月 22日 |
こんにちはアン_a0062697_23582087.jpg
テレビで「こんにちはアン」という番組(世界名作劇場)をやってます。
原作とはかなり違って、25話目にしてやっとバート・トーマスが死にました。アニメのバートは、原作に比べてずいぶんその人物が描かれています。
んーんと、原作っていっても、ほんとの原作(「赤毛のアン Anne of Green Gables」)のそれ以前を描く「Before Green Gables」という最近の「続編」原作があって(作者も現代の人)、番組の原作はこちらです。別に悪いわけじゃないんだけど、その「原作」に対する忠実度は相当に「低」です。

原作の「赤毛のアン」は、巻が進むにつれ(というか2巻あたり既に)、作者モンゴメリがアンのことを書くのが億劫でしょうがないという雰囲気がありありです。アンの話から逸れてしまいたいという力で常にひっぱられているというか。
今ちょっと調べてみたら、モンゴメリ研究者による「『赤毛のアン』を書きたくなかったモンゴメリ 」という本が実際にあるのだった。
「もし、残りの人生がアンという暴走する馬車に引きずられてゆく運命だとしたら、アンを“創造した”ことを痛烈に後悔するでしょう」などと友人への手紙に書いていたそうだ。

で、「こんにちはアン」なんですが、これが面白いんですね。BSデジタルはうちでは見れないんですが、PCでは見れたりします。作画の違和感は多少あって、その輝度の高さや色の少なさはいまだに残念ですが、5話くらいで慣れます。「原作」にはない展開もあって、おおむね面白い。

25話までで、「原作」から大幅に割愛されている内容は、アンの両親についてのエピソード。その結婚から死までが描かれ、エピソードと言えないくらいバーサとウォルターという人を具体的に描いている。アンの両親はほぼ二人同時に病死する。その死の苦しみや無念が上巻の最初に詳しく書いてあり、最初から身震いする。

下巻の最後も震える。アンの怒りがすさまじい。とうとう怒ったか、と思ったら100ページ以上怒っている。静かに怒っている。
だーっと読ませる。

(ツマが飲み会で未だ帰らずコドモたちはとっくに寝て一人。んで、ジブンワールドに入ってこういうことを書くのです)
(実はすごく書き足りない)
(けど結論とかがあるわけじゃないのでここまで)

by plaster_er | 2009-09-22 23:39 | 静かな日々 |