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つる草が壁一面にはびこっている

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だいたいにおいて函館のシャシンです。
by plaster_er
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■ トキサタマップ湿原
2007年 06月 09日 |


苫小牧東インターチェンジを降りて,36号に向かう道沿い。
両側とも,見るからに「原野」です。
左右に数本の砂利道があります。
苫小牧にはよく行くので,常々その道が気になっていました。
そのうち,右側にある砂利道に行ってみました。
遠くに高速道路がみえます。
1キロばかり左には,国道も見えます。
しかし,このポロ道は大変でした。
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細ーくて,ふかふかしてて,ワダチが深くて,両側のみならず,ワダチの真ん中にも幼木が生えてきているという状態な上,引き返すスペースもありません。この道が,どこにつながっているのかも分かりせん。
けっこう後悔しましたが,じわじわ進みます。
これがジムニーだったらなぁ,鼻歌まじりなのに。
トキサタマップ湿原_a0062697_23151961.jpg

原野かと思っていたら,ここは湿地にできた作業道の名残だったようです。
だいぶ奥のほうに行くと,看板が立っていて,「トキサタマップ湿原」という地帯だと分かりました。にしては,低潅木が多く,乾燥化しているのは明らかです。近くに,ウトナイ湖という,(たしか)日本で一番最初にラムサール条約の認定を受けた湿原があるので,高速道路や国道ができる以前は,一体的なものだったのかもしれません。このポロ道から見る限りでは,湿地という感じはしませんが。ただ,鳥の泣き声はやたらと聞こえてきます。
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勇払川。まったくの自然状態ではなく,少しいじってあるようです。
トキサタマップ湿原_a0062697_23242793.jpg
手前側の緑色(低潅木)と,奥の方の藁色(葦)とではっきりと色が分かれています。このボロ道も,乾燥化の原因の一つに見えないこともないなぁ。
トキサタマップ湿原_a0062697_23244371.jpg
結局,道の最後は,勇払大橋(って名前の小橋)の手前で普通の道につながっていました。
ふと見ると,鮮烈なほどに赤い小さな蜘蛛が車内に数匹入っています。
頭かゆい気がする背中かゆい気がする首かゆい気もする。
ちょっと外に出た際に,とりつかれたようです。おーこわ。

トキサタマップ湿原_a0062697_23411586.jpg
道の最後の方に,デカイ櫓が見えます。
JPEXの天然ガス採掘井があるんですね。
地下4000m以上の深さに,ごくごく狭い岩盤の隙間(数十センチ)があって,そこに超高圧の天然ガスがあるらしいのですわ。たまに,煙突みたいなところから火吹いているのを見たことがあるな。この辺には(勇払・沼の端)採掘井が何箇所かあって,北広島までパイプラインでつながっていて,そこから札幌にも供給しているようですね。

地図
(緑色のラインがボロ道)
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カメラは初出場のD80です。
レンズは,これも初出動のAF-S 17-70mm f3.5-4.5。
カメラがどーだ,レンズがどーだと思う余裕もなかったですが。